地域づくりの話になると、観光や移住促進が注目されがちです。
もちろん、それはとても大切な要素です。
ですが、観光だけでは地域は続きません。
私は、観光と「住むこと」のバランスが大事だと思っています。
観光はマーケティングのひとつ
外から人を呼び、地域を知ってもらい、「住んでみたい」というきっかけをつくる。
言い換えれば、観光は移住促進のためのマーケティングのひとつです。
ただし、それはあくまで入口に過ぎません。
入口があっても、その先が整っていなければ、人は定着しません。
住むことは「生活」というプロダクトを体験すること
実際に住むということは、
- 教育
- 交通
- 仕事
- 医療
- お店
- コミュニティやつながり
といった、日々の生活そのものを体験することです。
それは「生活」というプロダクトを実際に使うことだと思っています。
南房総は、私にとって観光地ではなく、どうしようもなく生活の場です。
選んだ場所というより、関係を切ることができない場所に近いかもしれません。
だからこそ、「観光で人が増えたから成功!」とは思っていません。
生活が成り立たなければ、その人たちはいずれ離れてしまうからです。
地域を支えるのはオペレーション
さらに重要なのは、その生活を支える「運営」です。
誰が何を担うのか。
どう引き継ぐのか。
どう意思決定し、どうお金を回すのか。
仕組みがなければ、どんな魅力的な取り組みも続きません。
私は、地域は次の三層で成り立っていると考えています。
- マーケティング(観光)
- プロダクト(生活)
- オペレーション(運営)
観光だけでは続かない。
生活だけでも広がらない。
オペレーションがなければ、どちらも持続しません。
地域は「体験として設計されるサービス」である
地域は、単なる場所ではありません。
人や仕組み、環境が組み合わさり、「住む」という体験が成立する。
つまり、地域はひとつのサービスです。
良い地域とは、生活という体験が継続できる状態に設計されている場所のことだと思っています。
なぜ地域での活動を始めたのか
だから私は、サービスデザインという手法を使って、地域の構造そのものを整えたいと思い、地域での活動をはじめました。
イベントは一時的に人を集めることはできますが、仕組みがなければその場で終わってしまいます。
実際に地域を見ていると、「やって終わり」の取り組みも少なくないと感じます。
私はそれをとてももったいないと思ってしまいます。
南房総を、「また、帰ってこられる場所」として残し続けるために。
正直スケールがでかすぎると自分でも思いますし、私ひとりで変えられるとも全く思っていません。
ですが、少しずつでも現場に入りながら、その土台を整えることに私は関わっていきたいと思っています。


