私は、いまだに自分のことをデザイナーだと思えません。
仕事としては、どうすれば使う人が迷わないかを考えて、情報を整理して、言葉を考えて、アウトプットをつくっています。
○○デザイナーと名乗ってはいるものの、それしか自分がやっていることを表す言葉を知らないので、そう名乗っています。
デザイナーになりたかったわけではない、という負い目
私のキャリアは、一本道ではありませんでした。
もともと絵を描くことが好きで、PCで絵を描いていました。
高校卒業後、声優の養成所に通うため上京し、演劇をしながら、ITベンチャー企業の新規事業開発部で何でも屋的に働き、独立して今に至ります。
正直、デザイナーになりたいと思って、デザイナーになったわけではありません。
自分にできる仕事をしていたら、気づけばそう呼ばれる仕事をしていました。
いつも、実践が先だった
デザインについては、現場で実践しながら、必要になるたびに本を読んで学んできました。
何かをやってみて、成功したり、うまくいかなかったりする。
そのあとで概念を知って、
「私がやっていたことって、こういうことだったんだ」
と答え合わせをすることばかりです。
実践 → 成功・失敗 → あとから概念を知る → 名前を知る → 体系化する
学ぶ順番は、ぐちゃぐちゃです。
この前の記事に書いたことも、私にとっては大きな気づきでした。

でも、デザインを体系的に学んできた人にとっては、「そんなの当たり前だろ」のオンパレードなのかもしれません。
「デザイナー」と名乗ることへのコンプレックス
これは、今でも私のコンプレックスです。
デザイナーになりたくて専門学校へ行ったり、美大へ行ったり、制作会社で経験を積んだり。
そんな「デザイナーになるための道」として想像されるようなことを、私はほとんどしていません。
そのせいか、デザイナーの交流会に参加しても、「同じような道を歩いてきた人」がなかなか見つからず、どこかアウェイを感じることがあります。
そんな私が、デザイナーと名乗っていいのだろうか。
これは本当にデザインなのだろうか。
そもそも、デザイナーとは何なのか。
そして厄介なことに、誰かに「君は立派なデザイナーだよ」と承認して欲しいわけでもないのです。
(め、面倒な人だ…。)
一つだけ確実に言えることは、
私は、誰かの体験をちょっとだけ良くするこの仕事が好きだということです。
「デザイナー」という肩書きには、いまだに少し居心地の悪さがあるけれど。
そんなことを考えながら、今日も目の前の仕事をしています。

