私は小さな頃から、地元のお祭りに参加してきました。
思春期からはしばらく遠のいていましたが、地元に帰ってくるようになってからは、また山車を引く側として参加するようになりました。
みんなに会える日
この地域は、お祭りが好きです。
なぜなのだろう。
私の場合は、みんなに会えるからです。
「みんな」というのは、同級生だけではありません。
先輩や親世代、小さな頃にお世話になった地域の大人たち。
普段はそれぞれ別の生活をしている人たちが、祭りの日になると集まってきます。
「久しぶり」と声をかけ、「大きくなったな~!」と声をかけられ、また顔を覚える。
そんなことを毎年繰り返しています。 まるで地域の同窓会。
やっぱり、覚えていてもらえるのは嬉しいことです。
祭りがつないでいるもの
祭りは、伝統を残すだけではなく、人と人との関係をつなぐ場でもあるのだと思います。
年に一度でも顔を合わせる。
久しぶりに話す。
また、お互いの存在を知る。
そうやって、地域の中から「知らない人」が少しずつ減っていく。
祭りで顔を合わせていれば、何かあったときにも「あそこの知らない人」ではなくなります。
こうした小さなつながりが毎年積み重なっていることも、祭りがこの地域で続いてきた意味のひとつなのかもしれません。
地域を離れて、初めて気づいたこと
だから私は、こうしたつながりがなくなってほしくないと思っています。
今年から、参加している地域づくり協議会で祭礼情報をWebに掲載する取り組みを始めました。

地元に住んでいた頃、祭りの情報は自然と入ってきました。
誰かから聞いたり、家族から聞いたり。
地域の中にいれば、意識して探さなくても「今年はいつやるらしいよ」と知ることができました。
でも、地元を離れて初めて気づきました。
地域の外に出ると、驚くほど情報が入ってこない。
特にコロナ禍では、今年は祭りをやるのか、やらないのかすら分からないことがありました。
地元を離れた人にとって、祭りは帰ってくる理由のひとつになることがあります。
だったらせめて、「今年も祭りがあるよ」と正しい情報が分かる場所があってもいい。
Webに祭礼情報を載せるという、とても小さな取り組みです。
それでも、この情報を見た誰かが、
「今年、帰ろうかな」
と思ってくれたら嬉しい。
祭りがこれからも、誰かが帰ってくる理由のひとつであり続けたらいいなと思っています。


